青いチャリンコの男

青いスポーツカーの男
今朝、いつものようにチャリで通勤していると何やら前方でモメ事が起こっている様子。
信号に引っかかるのがイヤなので大きな通りより裏の細い道をいつも通っているのだが、同じような考え方をしている人が多いのか、道のショボさのわりに車の通る割合が多い。狭い部分は車1台分しか通れないし、幅のある場所でないと対向車とすれ違うのは無理なくらいの道。その道の入り口の所だった。
どうやらその道に入ろうとするワンボックスのオッサンと、出ようとする対向車のセダンのニーチャンがすれ違えず止まってしまったようだ。「お前が突っ込んでくるけんじゃろうが!」とか「このくらい通れるじゃろうが!」とか朝っぱらから叫びまわっている。おいらもその道に入る側だったのでワンボックスの少し後ろについて様子を見ていたが、まわりを見ると近所の人まで家の窓から「なんだなんだ」とこっちを見ている。近所迷惑。困ったもんだ。
しかしまぁおいらは後から来たんで先にどっちが悪いとかはよくわからないが、こっち側のワンボックスは後ろにおいら(しかもチャリ)しか並んでないのに対し、向こうは後続の車がエライ数で並んでしまっている。セダンのニーチャンは身動きが取れない。ここはフツーこっち側が譲って少し下がって、セダン側を通しちゃえば済む話だぁね。向こうに何台も下がらせるとか、お互い横をこすりそうになりながら通るなんてヤだし。こっちは1台下がれば済む話だしね。ってかそう思って最初からおいらはワンボックスから離れて(下がると思ってね)止まっていたのだが、どうにもガンコなのか意地になってるのか。まるで譲らない。
しまいにゃ向こう側に並んでた原チャリのオッサンがキレ出して「何やっとんじゃコラァ」ってな感じでケンカになりそうな勢い(もうすでにケンカか?)。結局、意を決したのか、根負けしたのか、呆れたのか、セダンのニーチャンがサイドミラーとか折りたたんで慎重にゆっくり進み始めた。スレスレだ。このオッサンが下がってりゃ何事にもならないのに。
しかもすれ違い様にそのオッサン、セダンのニーチャンに向かって「このくらい通れんのやったらこの道来んな!」とか叫びやがる。
さすがにこれにはムカついたが、セダンの後にいた怒りの原チャのオッサンが「お前が譲ればええだけやろうが」とワンボックスに1発ケリを入れて去っていったのを見ると思わず笑ってしまった。そうそう。おっしゃる通りなのだ。ケリはどうかと思うが(笑)
さらにその後の光景がまた驚いた。
後続の車の中に、見るからに今のままじゃすれ違えるワケないだろうってくらいのデッケェ(高そうな)車を見るやいなや、さっきまでガンとして動かなかったワンボックスのオッサンがサッサと後ろに下がりやがるでわないか。今までのガンコな態度は何だったんだろうと思うと、もう大爆笑してしまった。
それに気付いたのか情けねぇーやら恥ずかしいーみたいなオーラを発しつつワンボックスのオッサンはスタコラサッサとその場を逃げるように去っていった。ヘンな意地張って道譲れないようならこんな道通るなっつーの。ってか後ろからスゲェ黒煙ふいてるよ。今時ディーゼル車って、運転手の心も狭けりゃ車も地球に悪いのか(笑)
みなさん狭い道を通る際には心は広く持ちましょう。