Jリーグ第3節東京Vvs千葉3

2点をリードした後、ジェフの戦術にスキが見えてきた。圧している試合展開に少しチームの意識が攻撃的になり過ぎたのだろうか、中盤のプレスが甘くなってきたように感じた。
特に右サイドの水野はかなり前にポジションを取っていたので、その裏のスペースでヴェルディの平野、相馬のコンビネーションが生きるようになる。それに気を取られたのかDFラインもワシントンを前に走らせてしまう場面も見られた。
それから間も無く、前半23分、相馬の深めの位置からの長ーいクロスを小林大悟がミラクルボレーをかまし1点返す。そしてそのすぐ26分、またも相馬からのクロスが、この試合唯一と言ってもいいだろう、フリーにしてしまったワシントンに渡る。こうなってしまうとワシントンのもの。飛び出してくるGK櫛野を冷静に見ながらかわしPKを得る。同点ゴール。
どちらの失点も完全に崩されたワケではないにしろ、相馬のクロスが長すぎると判断し小林大悟のマークを離した点、タッチラインを割ったと判断し相馬のクロスを許しワシントンのマークも離していた点を見ればジェフ側のミスである。ちょっとした集中の切れ目が試合を振り出しに戻した。
その後90分を戦い終えて結局2−2のドローとなる試合なのだが、振り出しに戻った時点からお互い特に戦術をいじる事も無かったので、必然的に序盤のようなどちらかといえばジェフのペースで常に試合が進んでいったのであった。
村井、茶野、ミリノビッチマルキーニョス等の主力が一気に抜けてしまったジェフだったが、一般的にトップクラスと呼ばれるような選手がほぼいないにも関わらずそう簡単には負けない、むしろ圧して行けるチームとして機能しているのもオシム監督の手腕なのだろう。
・・・ってか同じような戦術を使うイランやバーレーンの攻略法をオシムさんなら知っていると思う。ジーコさんよ土下座でも何でもしてオシムさんに教えを請うてみたらどうよ(笑)