日本代表vsバーレーン代表

19時程度で仕事が終わるのなんていつぶりだろう。ってなワケで今日は最初から最後までTV観戦できて嬉しい限りである。試合前の国歌斉唱でジャイアンもビックリな三都主のステキな歌声がマイクに拾われて全国のお茶の間に放送されているのを見てこちらもウォーミングアップ(笑う準備)完了ってなもんだ。
スタメン2トップは世界一性格の悪いプロレスラー(違)挑発大好き鈴木&珍念さん(高原)
鈴木は言わずもがなポストプレイヤーで後ろ向きにボールを受けたりファウルを受ける。珍念さんも後ろ向きに足元でボールを受けて切り返ししてナンボ。2人ともこんなタイプなのでボールを受けて前を向いている間にバーレーンの選手が戻りきってしまい攻撃にならない。しかも珍念さんの場合ボールが足元につかないのでよけータチが悪い。ボールを落ち着けている間にゴール前を7人に固められているにも関わらず切り返しだけを武器に1人で中央にドリブルをしていったシーンには思わず吹き出した。まだボール保持に貢献できる鈴木は使うとして、相方はさっさと前に勝負もできる玉田のほうが良いと思うのだが。今までこの2人で結果出してんだし。
5人の中盤は左に三都主、右に加地、トップ下に俊輔、ボランチに福西。この4人はいつも通りと言えるがもう1人のボランチには出場停止の小野の影響か、ヒデが入る。これがまた機能しない。
ヒデは「システムには興味ない」とか「3−5−2だろうが4−4−2だろうが勝てばいい」とか「ボランチと思わないでくれ」とか言っていたが、それはヒデ1人が司令塔を任されるシステム同士だった場合だけに言える事であって、求められる役割が違う場合はその役割ごとに理解と納得をしてもらえなければ機能するハズも無い。
ローマでボランチ起用されてもパッとしなかったし、パルマで右サイドとして使われていた時など完全に腐ってたヤツなので能力うんぬんより性格上、ヒデにはトップ下1人で司令塔を任される以外のポジションをこなせるほどの器用さは無いように思える。
思えばトルシエが率いていた時も、ワールドユースで準優勝した時のユース代表のシステムが1ボランチにダブル司令塔(小野、小笠原)、それを基にしたシドニー五輪代表もダブル司令塔(小野、俊輔)だったにも関わらず、たしか小野のケガでヒデをオーバーエイジとして召集するとなった時、本大会前にダブルボランチ、俊輔を左サイドとして使いヒデを1人トップ下に配置する方針に切り替えた。今思えばトルシエは当時いざ呼んだヒデの致命的な何かに気付いたのか、俊輔、本山などとヒデをトップ下で共存させる形を避けた。
そしてそれはA代表にも自然と流れ、日韓W杯時にはヒデのバックアップ(タイプの異なる)として森島、左に定着した小野のバックアップに三都主となり、俊輔がしわ寄せを食らう形になった。ヒデのいる場合、司令塔タイプの選手はそう必要でないのだ。共存できないのだから。それをジーコはやろうとしていた。
今日見ていてもトップ下の俊輔がボールを持てばふらふらとあやふやなポジションをとるヒデを1度探してからパスを送る時間がかかり、逆にヒデがボールを持てば俊輔は中央に居場所が無くなりサイドへ寄る。しかしそこでサイドを使うワケでもなく後ろ向きのFWに対してガツガツくさびを入れ、前がキープしきれず奪われカウンターを食らいかけたり(3バックなので致命傷は無かったが)長すぎるロングボールを放り込んだり、司令塔の時と全く同じスタイルで、低い位置からチャレンジしすぎでとてもボランチには思えない。あんなパス成功率の低いボランチは使い物にならない。守備時に足がもつれて相手に頭から飛び込んでトペ・スイシーダかましたシーンはウケたが(笑)
FWのマズさも相まって攻撃が全然スムーズにいかず、相手を崩せるプレーも生まれるワケも無く簡単に跳ね返されコーナーに逃げられる展開。あとは1つ1つ集中してセットプレイを跳ね返しカウンターを狙う完全にバーレーンペースだと思えた。特に前半など三都主が完全にゲームから消え去っていた。それだけヒデ←→俊輔間だけでボール交換に必死でまわりを使う余裕が無かった事だろう。当然点も奪えない。レスリングだったら後半の中澤の胴タックルからリストクラッチしての回転投げは5点なのだが(笑)
救いだったのは4バックではなく3バックに戻して守備での致命傷を防いでいた事か。
あとジーコの運がまだ残っていた事。玉田を出したら相手のエースが自殺点とゆー例のまるで意図しない形でゲームが動く大爆笑ミラクルが発動。敗戦したバーレーンの監督が一言残したコメントが全てを物語る。「運が悪いとしか言いようが無い。」
アンタの分析は正しいよ。監督同士の駆け引きでは完全に勝っていたのだから(笑)